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直接引用の書き方|レポートで他者の文章を抜粋するときは直接引用を使う

本記事では、次のような悩みを解説します。

  • 直接引用とは何か
  • 直接引用の書き方を教えてほしい
  • 例をつかって説明してほしい

「直接引用」は引用の基本です。

書き方はとても簡単。しかし、意外と細かい決まりごとがあるので、本記事でくわしく解説します。

要点

直接引用とは、原文をそのまま抜粋する引用のこと。引用するとき、一文字たりとも書き換えるのは許されない。

※本記事では実際の論文を例文として使用しています。孫引き(引用文の引用)をしているので、レポートを書く際はマネをしないように。本記事では文献注の書き方を統一するために、原文の文献注を一部書き直しています。

直接引用とは

まずはじめに、引用の種類について軽くふれておきます。

引用の種類

  • 直接引用(≒引用)
    他者の文章の一部もしくは全体を “そのまま” 「抜粋して」引用すること
  • 間接引用(≒参照≒参考)
    他者の文章を自分の言葉で「まとめて」引用すること

直接引用とはその名のとおり、他の人が書いた文章を直接(そのまま)引用すること。一文字たりとも書き換えてはいけません。

自分の言葉で引用したいときは使えません。間接引用をします。「間接引用の書き方」についてはこちらの記事をどうぞ。

間接引用の書き方|間接引用はただの「要約」ではないことを解説する

どんなときに直接引用をつかうのか

レポートや論文で「直接引用」をつかうのは、

  • 引用する文が短いとき
  • 原文の表現をそのまま伝えたいとき

であることが多い。

あまりにも引用文が長くなるときは間接引用をして短くしたほうがいいです。しかし、文章が長くなっても著者の表現をそのまま使いたいときは、直接引用を使います。

文中の文献注の書き方

引用をしたら必ず「文献注」をつけます(本サイトでは、参考文献をしめす注釈のことを文献注と略して表現しています

文献注は次のように書きます。

文献注の基本型

(著者名 出版年: ページ)

直接引用をするときは、必ずページ数まで書きます。間接引用ではページ数を書かないこともありますが。

文献注の例

(清水 1979: 68-9)

(二通・佐藤 2003: 31)

(二通ほか 2009: 70)

文献注についてさらに詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

文中における引用表示|引用したあとの参考文献の書き方を解説する

直接引用の書き方

直接引用は文の長さで引用方法が異なります。

  • 短い引用
    →2~4行以内に引用文がおさまるとき
  • 長い引用
    →3~5行以上の長い引用文になるとき

具体的な引用方法を以下で説明します。

短い引用(3~4行以内)

2~4行以内で引用文がおさまる場合は、「  」で引用文をくくります。

文献注は「  」のすぐあとにつけます。

文献注をいれる位置

 引用とは、「~を用いる」(石黒 2011: 294)とあるように、

 引用とは、「~を用いる(石黒 2011: 294)」とあるように、

文献注を「 」の中に入れてはいけません。

以下で、引用をするときによく使う表現を紹介します。

引用文の中に「」があるときは『』を使う

原文の「 」を『 』にします。

引用文の一部を省略したいときは……を使う

もともとの文章の意味がかわってしまうような省略はダメです。

…… の代わりに(中略)を使うこともあります。

語尾を切ってうまく本文とつなげる

はじめにも言ったように、直接引用では引用文の書き換えが許されません。そのため、

「本文と引用文が上手くつながらない」

というときは、原文の語尾を切って引用をするといい。原文を書き換えることなく、つなげることができます。

これは、原文の語尾が「です・ます」のときにも使えるテクニックです。

短い引用の基本ルール

  • 短い引用の場合は、「  」で引用文をくくる
  • かぎカッコのあとに必ず文献注(著者名 出版年: ページ)をつける
  • 引用する文章中に「  」が使われている場合、その「  」を『  』に変える
  • 引用文の一部を省略したい場合、省略箇所を……で表す

長い引用(3~4行以上)

小園晃司 2020「漫画由来の中国語表現における日本言語文化的特質」

この引用は他の引用に比べてあまり使いません。長い文は間接引用をすることが多いからです。使うのは著者の表現をそのままつかいたいというときだけです。

では、書き方を説明します。

3~4行以上の長い引用をする場合は「 」を使いません。「 」の代わりに、

  • 前後に1行ずつのスペース
  • 行頭に全角2字分のスペース

をとります。

そして、文献注の位置に注意してください。

句点の位置に注意

 ~に秀でています(三島 1959: 22-3)

 ~に秀でています(三島 1959: 22-3)

文献注は 引用文の” 。” のあとにつけます。短い引用と同じようにしてしまいがちなので注意してください。

長い引用の基本ルール

  • 前後に1行ずつのスペースをとる
  • 行頭に全角2字分のスペースをとる
  • 引用文の一部を省略したい場合、省略箇所を …… で表す
  • 原文が段落分けされていたら、引用文も段落の頭にスペースをとる

 

スムーズに引用をするために

〇〇(著者)は次のように述べている。
 ……引用文……
~について次のような指摘がある。
 ……引用文……

引用するまえに「〇〇(著者)は、次のように述べている。」などと言ってから引用を始めるといい。

スムーズに引用することができます。

長い引用の例

まとめ:直接引用ばかりではダメだ

要点

直接引用とは、原文をそのまま抜粋する引用のこと。引用するとき、一文字たりとも書き換えるのは許されない。

本記事で、引用の基本中の基本である「直接引用」をつかえるようになったはずです。やっとスタートラインに立てたって感じ。

直接引用が使いこなせるようになったら、今度は「間接引用」をつかえるようになってほしい。

優秀なレポートほど、間接引用が使われている。直接引用よりも間接引用が使われている。

正直言って、間接引用は直接引用よりもはるかに難易度が高いです。書き方をくわしく知りたい人は、こちらの記事をどうぞ。

間接引用の書き方|間接引用はただの「要約」ではないことを解説する
文中における引用表示|引用したあとの参考文献の書き方を解説する