レポートの書き方について学べる本【おすすめ】

参考文献の書き方|レポートでの書き方を例をもちいて解説する

本記事ではこんな悩みを解決します。

  • 例をもちいて参考文献の書きかたを教えてほしい
  • ネットで調べたら、サイトによって参考文献の書きかたが違った。どうしてなのか

点をうったり、カッコをつけたり、書く順番があったり。参考文献の書きかたには決まりごとが多くて、とてもめんどうです。

「レポートを書きなれていない」

そんな人は、いろいろなサイトをめぐって書きかたを調べる。そして、サイトによって書きかたが違うことに気づく。

そうなんです。実は参考文献にはいろいろな書きかたがあるのです。

そこで本記事では、参考文献の書きかたの指導をされていない大学生が、どのように書くべきなのか解説します。

まとめ

教員からの指定がない場合、とりあえず、本記事で紹介する書きかたをマネして書いておけば問題ない。

専攻分野による書き方の違い

まず、参考文献の書き方の例を見ていく前に、知っておいてほしいことがある。それは、「専攻分野によって参考文献の書式が違う」ということです。

たとえば『芥川龍之介全集 第10巻 書簡』を参考文献として示すとき、

芥川龍之介(1978)『芥川龍之介全集 第10巻 書簡』岩波書店

芥川龍之介『芥川龍之介全集 第10巻 書簡』、岩波書店、1978年

このように論文によって、参考文献の書き方が違う。というのも、参考文献のスタイル(書式)は、学会によって規定されていて、分野によって流派があるからです。

参考までに、代表的なスタイルの種類をいくつか紹介しておきます。

参考文献のスタイル
  • SIST スタイル
    自然科学系(医学、理学、農学、工学など)の分野の書式。国内の基準となっている
  • APA スタイル
    主に、社会学系(経済、商、教育、文化人類学、心理、医療など)の分野で使われる書式
  • MLA スタイル
    主に、人文科学系(文学、文芸など)の分野で使われる書式
  • シカゴ スタイル
    主に、人文科学系(哲学、思想、歴史など)の分野で使われる書式
  • IEEE スタイル
    主に、工学分野で使われる書式

もし、あなたが「論文」を書くのであれば、それぞれの学会で規定されている書式に従わなくてはいけません。

しかし、朗報です。大学の「レポート」であれば、教員からの指定がないかぎり、そこまでこだわる必要はありません。

ただし、ひとつだけ気をつけることがあります。それは、

「レポート内のスタイルを統一する」

ということです。参考文献の書き方がバラバラだとみっともない。レポート内に複数のスタイルが混在しないようにしましょう。

要点

参考文献は、教員からの指定があればそれに従う。指定がなければ、どれかのスタイルに統一しておけばよい。

書き方の例

日本語表記の基準であるSISTスタイルの考え方を基本として、APAスタイルでの書き方を紹介します。

教員からの指定がない場合、とりあえず、これから紹介する書きかたをマネして書いておけば問題ないでしょう。

日本語文献の場合

本(書籍・教科書)

著者名(出版年)『書名』出版社名

芥川龍之介(1978)『芥川龍之介全集 第10巻 書簡』岩波書店

翻訳書

著者名 (翻訳者) (出版年)『書名』出版社名

ハイデッガー, M. (細谷貞雄訳) (1994)『存在と時間 <上>』筑摩書房

雑誌の中の論文

著者名(出版年)「記事・論文のタイトル」『雑誌名』巻数(号数) 、はじめページ-終わりのページ

服部四郎(1976)「上代日本語の母音体系と母音調和」『言語』 5(6)、2-14.

新聞

著者名 (掲載日付)「記事タイトル」『新聞名』朝夕刊、版、該当面

江戸川夏樹・田玉恵美 (2016年11月2日)「ピコ太郎の『PPAP』全米で話題なぜ?」『朝日新聞』朝刊、東京本社版14版、29面

ネット上の文書

著者もしくは発行者名「文書名」URL (アクセスした日付)

就活カウンセラー協会「就活とは」https://www.shukatsu-csl.jp/about_shukatsu (閲覧日:2021年6月28日)

著者が複数いるとき

著者名1・著者名2・著者名3

川尻達也・佐藤進・鈴木貴士・山口真史 (2015)「大学生の運動習慣がメンタルヘルスに与える影響」『KTT Progress』22, 33-40

サブタイトルがあるとき

「タイトルーサブタイトルー」

ドーア, ロナルド (山之内靖・永易浩一訳) (1987)『イギリスの工場・日本の工場-労使関係の比較社会学-』筑摩書房

英語文献の場合

本(書籍)

著者名 (出版年). 書名. 出版社名.

Lakoff, George (1986). Women, fire and dangerous things: What categories
reveal about the mind
. University of Chicago Press.

雑誌の中の論文

著者名 (出版年). 論文のタイトル. 雑誌名, 巻数(号数), はじめページ-終わりのページ.

Landman, Fred (1989). Groups, I. Linguistics and Philosophy, 12(5), 559-605.

ネット上の文書

著者もしくは発行者名. 文書名. URL (アクセスした日付).

Phillips, Macon. President Barack Obama’s Inaugural Address. http://www.whitehouse.gov/blog/inaugural-address/ (accessed 2009-12-03).

著者が複数いるとき

著者名1 and 著者名2

著者名1, 著者名2 and 著者名3

Thrasher, Michael, Ron Johnston, and Colin Rallings, (2004), Magnifying Voter’s Preferences:Bias in Elections to Birmingham’s City Council, The Journal of Interdisciplinary History,XXXV(1)(Summer): 69-103.

サブタイトルがあるとき

タイトル: サブタイトル

Depner, Heiner and Harald Bathelt, (2005), Exporting the German Model: The Establishment of a New Automobile Industry Cluster in Shanghai, Economic Geography 81(1),(January):53-81.

文中での書き方

論文。意見を述べるレポート。論じるレポート。

このような文章を書くときは、「他人の意見」と「自分の意見」を区別して述べる必要があります。

だから、「引用はしてないんだけど、他の人の意見を参考にした。他の人の意見を自分でまとめた」という場合は、いちいち参照箇所を文中で示さないといけないのです。

以下で例を挙げます。

文献の全体を示したいとき

(著者の姓 出版年)

木下は、わかりやすいレポートをかくためには、パラグラフで文章をわける必要があると主張している(木下 1981)。

文献のページ数まで示したいとき

(著者の姓 出版年, pページ数)

新田は、論文を書くための練習として話を200字程度でまとめるのが有効だと主張している(新田 2019, p129-35)。

著者が複数のとき

(著者1・著者2・著者3 出版年, pページ数)

論文では「です・ます」を使わずに書くのが一般的だと述べている(浜田・平尾・由井 1997, p2)。

複数の文献を示したいとき

(著者の姓 出版年;著者の姓 出版年 )

~という研究も存在する(坂本 1998;清水 2005)。

ワード(Word)での書き方

ワードで参考文献を書く方法を紹介します。

「ワードのバージョンによって、操作方法が変わってくる」
「大学生なので、適当にさわれば使いこなせるでしょ」

ってことで、最低限の説明だけしておきます。

  1. 「参考資料」を選択する
    →脚注や参考文献の設定ができる
  2. 「資料文献の管理」を選択する
    →「作成」で文献の登録ができる
  3. 「スタイル」で文献表記の書式を変更する
    →本記事で紹介しているのはAPAスタイル
  4. 文章中やレポートの最後に文献を挿入する

やり方を紹介したものの、正直なところ劇的に書くスピードがはやくなるというわけではありません。ワードは日本語文献のスタイルに対応しておらず、「」や『』など自分で書き加えないといけないからです。

手打ちで書くのか。それとも、ワードの機能をつかって書くのか。自分の好みで使ってみてください。

まとめ

参考文献にはいろいろな書きかたがある。

だからといって、自己流で書くのはよくない。

教員からの指定があれば、それに従うのが一番です。教員からの指定がなければ、どれかのスタイルに統一しておくのが無難な選択です。

本記事で参考にした文献