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リアクションペーパーの書き方|評価される講義の感想を例を用いて解説

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本記事では、このような悩みを解決していきます。

リアクションペーパーってどんなことを書くものなの?

講義の感想を書くのが苦手…あまり書くことが浮かばない…

実際のところ、

「感想を書くのがめんどくさい」

こんな理由で、講義の感想を適当に書いている人は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、リアクションペーパーを書き方が分からない大学生に向けて、

  • リアクションペーパーの良い例と悪い例
  • リアクションペーパーの書き方

を解説します。

本記事を読むと、今まで面倒だったリアクションペーパーが、

「文章がスラスラ書ける」
「読みやすい文章になる」

こんな風に変わります。感想レポートでも使えるので、必見です。

リアクションペーパーとは

リアクションペーパーとは、授業の感想を書く紙のこと。授業の最後の10分程度で書くことが多いです。

注意が必要なのは、リアクションペーパーはレポートとは異なるものだということ。一般的なレポートでは「感想」は必要ない、というか書いてはいけません。区別しておいてください。

リアクションペーパーを書かせる目的はつぎの2パターン。

  • 出席確認をするため
  • 小レポートとして評価するため

リアクションペーパーが評価に関係するかは、「シラバス」で確認できます。(シラバスとは各講義の評価項目などが書かれているもの)

以下で詳しく解説します。

出席確認をするため

リアクションペーパーが評価に関係ない場合、おそらく「出席確認をすること」が目的でしょう。

この場合、とくに書き方や文字数など意識する必要はありません。文章の良し悪しは評価されないのですから。

ですから、コメントを「ひとこと」書いておけば大丈夫なことも多いです。

書く内容は、

  • 先生への質問
  • ここが分かりにくかったので詳しく教えてほしい

など、なんどでもOK。

注意しておかないといけないことは、「名前・学籍番号を書き忘れないこと」だけです。

小レポートとして評価するため

小レポートとしてリアクションペーパーを書かされる場合、成績評価に関係してきます。

評価方法の例を以下に示します。

【A】的確な着眼点の意見、感想。根拠のある建設的な批判。

【B】講義内容を適切に理解している内容。

【C】講義内容の理解が不十分なもの。日本語表現の初歩的誤用の目立つもの。

この場合、

  • 文字数
  • 構成
  • 文章表現

を意識して書いていかなくてはいけません。

ただ、安心してください。これから、感想を書くためのコツを解説します。

リアクションペーパーの例

これから例をあげながら感想の書き方をレクチャーしていきます。

講義の内容が「昔話 浦島太郎について」だったとします。このときリアクションペーパーをどう書いていけばよいでしょうか。

以下に悪い例と良い例をあげていきます。

「講義の感想」の悪い例

ここではリアクションペーパーの悪い例をあげます。

浦島太郎は、カメを助けて優しいと思った。そういう優しい人間に自分もなりたい。また、乙姫はなぜ玉手箱を渡したのか不思議に感じた。

低レベルな感想文になっています。この例文の悪い点は次の3つ。

  • ただの感想の羅列
  • 話題が多い
  • 内容が薄い

このような文章をかいて、評価されることはまずないでしょう。

「講義の感想」の良い例

ここでは反対にリアクションペーパーの良い例をあげます。

浦島太郎はなぜ玉手箱を開けてしまったのだろうか。私は「絶対に開けてはいけない」という乙姫の言葉が、浦島太郎をそうさせたと考える。なぜなら、人間には他人から「絶対に~するな」と言われるとやりたくなる心理「カリギュラ効果」が働くからだ。私も日常生活で、友人に「絶対に言わないで」と言われると他の人に秘密をばらしたくなることがある。乙姫はこの心理を知っていて、わざと「開けるな」と浦島太郎に言ったのではないだろうか。もしそうであるとするならば、乙姫は非常に怖い人間だと思った。

なんだか賢そうな文章になったと思いませんか?

それは文章が論理的になったからです。

この程度の文章であれば、誰でも簡単に書けます。以下で書き方を詳しく解説します。

リアクションペーパーの書き方

講義の感想といっても、ただただやみくもに感想を書いてはいけません。

スラスラと論理的な文章を書くためには、以下の三点に意識して書いてください。

  • 取り上げることはひとつに絞る
  • 「なぜそう考えたか」が重要
  • 「PREP法」を使って書く

以下で詳しく説明します。

取り上げることはひとつに絞る

講義の感想を書くときは「いいたいこと」が伝わらないといけません。

文章を書く前に、文章の「核」となるトピックを決めると書きやすくなります。話題をひとつに絞って、その一点を深く掘り下げていくイメージです。

先ほどの例でいうと、悪い例では複数の気づきがありました。

・浦島太郎は、カメを助けて優しいと思った。そういう優しい人間に自分もなりたい。
・乙姫はなぜ玉手箱を渡したのか不思議に感じた。

いろいろな話題があると、文字数を稼ぐために書いた小学生の読書感想文のように、内容が薄い文章が仕上がってしまいます。

良い例では、「いいたいこと」はひとつだけです。

・私は「絶対に開けてはいけない」という乙姫の言葉が、浦島太郎をそうさせたと考える。

ひとつにしぼって、なぜそう思ったのかを書いていきます。

こうすることで書くほうも簡単に書けるし、読むほうも読みやすいしで、一石二鳥なのです。

「なぜそう考えたのか」が重要

リアクションペーパーを書く上で最も重要なのは、「理由がしっかり書けているか」です。

同じ感想でも「なぜそう考えたか」が具体的に書けていると、深く考えたことが伝わります。

たとえば以下のように「気づき」ばかり書いている方、いると思います。

「~というのが興味深かった」
「~ということに驚いた」
「~はついてよく知れた」

このような文章を論理的に見せるには、「なぜその気づきを得たのか」を書くとよいです。

「なぜ、興味をもったのか」
「なぜ、驚いたのか」
「知識を得たことでどう思ったか」

なぜそう思ったかを深堀りしていきます。そうすることで論理的な文章になります。

「なぜ」が肝要なところです。

もちろん「どんな気づきを得たのか」ということも大切ですが、そこにいたった過程も大事にしてみてください。

「PREP法」を使って書く

リアクションペーパーを書く時間というのは、授業の最後の5~10分間であることが多い。なので、ある程度スピード感が必要だったりします。

授業の感想を早く書くコツは、自分の中でテンプレートをつくること。ここでは、PREP法を紹介します。

PREP法とは、以下の頭文字をとったものです。

Point=結論
Reason=理由
Example=具体例
Point=結論

この順序で文章を書いていくと、読みやすく書けます。

ちなみに上で例にあげた感想文もこの方法を使って書いています。

【結論】
浦島太郎はなぜ玉手箱を開けてしまったのだろうか。私は「絶対に開けてはいけない」という乙姫の言葉が、浦島太郎をそうさせたと考える。

【理由】
なぜなら、人間には他人から「絶対に~するな」と言われるとやりたくなる心理「カリギュラ効果」が働くからだ。

【具体例・経験談・知識】
私も日常生活で、友達に「絶対に言わないで」と言われると他の人に言いたくなることがある。

【結論】
乙姫はこのカリギュラ効果を知っていて、わざと「開けるな」と浦島太郎に言ったのではないだろうか。もしそうであるとするならば、乙姫は非常に怖い人間だと思った。

文章の量は、理由や具体例を増やすことで調整することができます。PREP法を使いこなせれば、文章量の多い感想レポートでもスラスラを書くことが可能です。

高評価がもらえる「講義の感想」の書き方

感想文の採点というのは、採点基準があいまいです。

どうしても他のレポートに比べて採点者の主観(価値観・人生観・人間観)で評価されることが多い。そのため、評価をもらうためには、

  • 講義で学んだ内容をふくめる
  • 字数は8割以上を埋める
  • 読みやすい文章
  • 字は丁寧に

この3つを意識して、採点者をうなずかせる文章を書くのが無難です。

講義で学んだ内容をふくめる

最後にリアクションペーパーには講義で学んだ内容をいれてください。

これは、「授業をしっかり聞いていましたよ」というアピールです。

的外れなことを書いていると、「授業中寝てたな」と思われるかもしれません。講義中に先生が話していたことをふくめつつ、自分なりの考えを書いていくのが無難なやり方でしょう。

「ですます調」にするかは臨機応変に

リアクションペーパーの書き方に細かい決まりはない。「ですます調」か「である調」かで迷ったら、以下のように使いわけてください。

ですます調
→先生に要望や質問をする場合は失礼のないように敬語を使う

である調
→根拠をもとに自分の意見を主張する場合は、レポートと同じように「である調」で書く

文字数の指定がない場合

配られた紙の8割以上書くのが一般的です。

ただし、紙の指定がない場合は自分の感覚で書くしかない。私の主観では400字程度あれば十分です。もし心配なら先生に直接質問するのがベストです。

まとめ

講義の感想といっても、ただただ感想を書くだけではいけません。つれづれなるままに書いて評価されるのは、「兼好法師」だけです。

ですので、以下の三点に意識して書いてください。

  • 取り上げることはひとつに絞る
  • 「なぜそう考えたか」が重要
  • 「PREP法」を使って書く

これらを意識すれば、以前よりも文章がスラスラと書けて、内容が論理的になるはずです。

ただ注意いただきたいのが、「今回教えた方法で必ず書け」といっているわけではありません。

論理的に書ければどんな書き方でもよいです。

本記事は大学生の勉強講座【第5回】です。

【第1回】
単位を落としたらどうなるか

【第2回】
GPAの平均

【第3回】
高得点を取るためのテスト勉強法

【第4回】
レポートの書き方

【第5回】(今のページ)
講義の感想の書き方