レポートの書き方について学べる本【おすすめ】

レポートの序論の書き方|「はじめに」の書き方を例をもちいて解説する

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文章のはじめで、そのレポートの良し悪しというのはわかるものです。

人間関係でも「第一印象」ってとても大事でしょ。それは文章でもいえることです。

しかしながら、どうすれば上手いといわれる序論が書けるのか。

実は「序論」には、あるていど決まった書き方があります。ですので、それさえ知っておけばいい。うまく書くのはそんなに難しくありません。

そこで本記事では、「序論の書き方」を解説します。テンプレートや例文もあるので、容易に書けるようになるはずです。

要点

序論は本論の予告である。書くべきことは、何について、なぜ、どのように説明するかである。

序論について説明する前に

序論について語るまえに話しておくことがあります。 それは、

  • 問いは設定しているか
  • 序論を書くのは一番最後

ということです。以下ですこしだけ話します。

問いは設定しているか

レポートには「問い」が必要です。

レポートでは、「問い」を自分で設定して、その「答え」を自分で導いていかないといけません。一言でいうと、自問自答を文章にしろってこと。

したがって、この「問い」がしっかり設定できていないと序論を書くことなんてできません。

序論を書くのは一番最後

序論は最初の部分なので、「まずは序論から書き始めよう」としている人、多いと思います。でもちょっとまって。

あとの説明をよめばわかると思いますが、本論でかく内容がかわると序論も書きかえないいけない。それなら、序論を書くのは一番最後がよくない?

というわけで、レポートを書く順序は、

本論→結論→序論

の順で書くことをおすすめします。

序論(はじめに)とは

さて、本題に入りましょうか。

レポートは「タイトル」「序論」「本論」「結論」によって構成されます。それぞれの役割・書くべきことは以下のとおりです。

  • タイトル
    →本論で明らかにする「問い」を設定する
  • 序論
    →本論の「問い」を具体的に述べる
  • 本論
    →「答え」にたどりつくまでの過程を述べる
  • 結論
    →「問い」に対する「答え」を述べる

このようにそれぞれの部分で役割があります。分野ごとに書く内容が違ったとしても、この根本が変わることはありません。

序論の役割

そして序論の役割を簡単にいうと、

自分がたてた「問い」をはっきりとさせること

です。

「問題」をしっかり理解していないのに、「答え」を出されても理解できないでしょ。だから最初に「問い」について話すことが大事なのです。あせっていきなり答えはじめるなんてことはしてはいけません。

というわけで、序論では次の3つを主に説明します。

  • 本論で何について話すのか
  • なぜそのテーマについて論じる必要があるのか
  • どんなふうに論展開させるのか

これらを先に伝えておくことで、レポートで言いたいこと(=答え)がバシッと伝わるんです。

序論(はじめに)の割合

以下に「序論」「本論」「結論」の分量の目安を示します。

  • 序論
    →分量は全体の10~15程度
  • 本論
    →分量は全体の70~80%程度
  • 結論
    →分量は全体の10~15%程度

序論の割合は10%程度。つまり、

2000文字レポートだったら、序論は200文字。5000字レポートなら500文字。

というように、文字の多いレポートほど序論は長くします。というか長くなります。

序論の見出し

序論では、次のように見出しに「はじめに」を使うことが多いです。

1. はじめに
 近年、スマートフォン(以下スマホ)の普及にともない、「歩きスマホ」をしている人が多くみられ~

序論(はじめに)のテンプレート

書き出しに必要な要素をふまえると、序論で書くべきことは以下のとおりです。

序論のテンプレ
  1. 背景
    「近年、〇〇が注目されている」
    「20××年、〇〇の事件があり~」
    「〇〇において〇〇は~とされている」
  2. 明らかにすべき課題の重要性
    「~は重要な課題になっている」
    「〇〇にもかかわらず~されていない」
    「〇〇だけでは不十分である」
  3. 目的 大切
    「~のかを問う必要がある」
    「そこで以下に、~について考察することにする」
    「本論は~することを目的とする」
    「本論で主張したいのは~である」
  4. 重要な概念の説明
    「ただし、ここでいう〇〇とは~」
  5. 論展開の予告
    「~について解説し、~について論じることにする」
    「〇〇と〇〇を比較し、~について検討する」
    「〇〇の問いに答えるために、まず~について指摘する。次に〇〇の観点から~について考察する。最後に、~を明らかにする」

※レポートの種類・分野によっては、書かなくてもいい内容があったり、書く順序を変えたほうがよかったりする場合があるので、そこは臨機応変に対処してください。

文字数が少ないレポートの場合

文字数が少ないレポートの場合、テンプレート最後の「論展開の予告」は書く必要ありません。わざわざ展開を教えてくれなくても、ぱ~っと読めてしまえるからです。

序論が全体の10%をゆうに超えるようなら省いてもいいでしょう。

重要:目的の書き方

「目的」は序論でもっとも重要な部分です。なぜなら、ここが最後の結論とつながる部分だからです。

その重要性を例をあげて説明します。たとえば目的の部分で、

×「本論ではスポーツ競技について論じる」

とだけ述べられている場合。これではどんな答えが述べられるのか想像できません。これから何について論じるかはっきりしないんです。

目的は「抽象的」に書いてはいけません。できるだけ「具体的」に書きます。

「本論では、スポーツにおいて性別を2つに分けて競技をする必要性について論じる」

このようにすると、「男女で分ける必要あるのか?」に対する答えが述べられることが分かりますよね。

具体的であればあるほどいい理由が分かったでしょうか。

論点を読者に伝えるために序論はあるのです。そのことを忘れてはいけません。

もしも具体的に、そしてピンポイントに書けない場合は、テーマが広すぎるのかもしれません。そんな方は、テーマの決め方の記事をどうぞ。

序論(はじめに)の例

序論を書くのに参考になる論文があったので紹介します。

1. はじめに

 アカデミック・ライティングにおいて引用の指導は欠かせないものであるが、その効果的な指導法の開発はまだ十分とは言えない。特に間接引用については、原文を要約して行う引用と説明される傾向が見られるものの、その要約方法を具体的に示す教材や指南書はごくわずかである。一方で、読解・作文指導では要約指導に関して多くの知見を有しているが、その蓄積は間接引用の指導に適用できるのだろうか。そこで、本稿では教材や指南書の解説を整理し、読解や作文における要約と間接引用における要約との異同を明らかにするとともに、間接引用に必要となる要約とその指導法はどのようなものかを考察する。

中村かおり・近藤裕子・向井留実子「アカデミック・ライティングにおける間接引用で求められる要約とは」

このようにネットで論文を探して、書き方を真似するのもいいかもしれません。

まとめ

本記事の要点をまとめます。

序論はタイトルの「問い」について具体的に説明する部分でしたね。

もっと別の言い方をすると、「これからどんな問題に答えていくか」を述べる部分。ですから、「本論の予告」の役割をしているとも言えます。

そして、書き方が分からなかったら、とりあえず、

  1. 背景
  2. 明らかにすべき課題の重要性
  3. 目的
  4. 重要な概念の説明
  5. 論展開の予告

の順に書いていけばいいです。これらを先に伝えておくことで、レポートで言いたいこと(=答え)がバシッと伝わるようになります。