レポートの書き方について学べる本【おすすめ】

引用なしのレポートがダメな理由|参考文献リストを書いただけで満足してはいけない

参考文献なしではダメな理由の記事で、

「レポートには”参考文献”が必須である」

と述べました。しかし、論文やレポートを書きなれていない人たちは、

「レポートには”引用”が必須である」

に言いかえて覚えたほうがいい。それはなぜか。

本記事ではその理由を解説します。読むと、「引用」をしっかりと使えるようになり、よりよいレポートが書けるようになるはずです。

参考文献なしではダメな理由|レポートには文献の「数」と「質」が必要である

結論

参考文献リストがあっても、どの部分を参考にしたか分からなかったら意味がない。「直接引用」と「間接引用」を使えるようになろう。

引用のないレポートがダメな理由

ある本を参考にしてレポートを書いているとき、こう思っている人はいないでしょうか。

「文献リストをちょちょいと書きさえすれば、パクリにはならないはずだよね」

と。

本当にそれでいいのか。よくよく考えてください。

うん。ダメですね。2つの意味でダメです。

  • どの部分を参考にしたのか分からないから
  • 根拠のない意見になってしまうから

以下でくわしく説明します。

どの部分を参考にしたのか分からないから

レポート・論文には、

「自分の意見」と「他人の意見」を区別する

という大原則があります。

これを守らないと、剽窃・盗用(パクリ)となってしまいます。他人の意見をあたかも自分の意見のようにいうのはNGですから。

剽窃(ひょうせつ)とは

剽窃とは、人の文章を盗んで使うこと。レポートや論文では剽窃を避けないといけない。

ここで考えてほしいのが、引用のないレポートです。

引用のないレポートは、「自分の意見」と「他人の意見」を区別できるでしょうか。

はい。できませんね。

参考文献リストに、文献を書くだけではダメなのです。したがって、引用をして、

「レポートの”ここ”の部分は、参考文献の”ここ”で言ってましたよ」

と読んでる人に分かるようにしないといけません。

根拠のない意見になってしまうから

「レポートには引用が必要だ」と言っていると、こんなことを思う人もいるでしょう。

「そもそも自分のレポートには、他人の意見なんて入ってない。いろんな本から情報をあつめた上で、自分なりに意見をまとめたんだから」

と。

たしかに言いたいことはわかる。そういう人たちは、いろいろな本を読んで、正しい情報をレポートに載せているのでしょう。

しかし、そうやってできた文章はまわりの人から信用されるでしょうか。

信用されません。

どこを参考にしたのかくわしく書いてくれないと、それがネットの適当な情報なのか、論文や公的機関などの正しい情報なのかが判断できないからです。

だから、レポートや論文では、信用される文章を書くために、

「レポートの”ここ”の部分は、参考文献の”ここ”で言ってるから信用できますよ」

とアピールする必要があります。したがって、「引用」が必要なのです。

引用がないと、自分の意見しか書いていない文章、すなわち、「ただの感想文」だとみなされてしまいます。

2つの「引用」を使って剽窃をさける

ここまでで、引用をする理由は分かったけれど、

「引用をしたことがないから、いまいち使い方がピンときてない」

という人も多いでしょう。

そんな人には、引用には種類があることを知っておいてほしい。直接引用と間接引用の2種類があります。

直接引用

他者の文章をそのまま「抜粋する」こと

うん。私たちが思い描いているオーソドックスな引用です。

引用する文章はかぎ括弧の中にいれて、一言一句、原文と違わないように引用をしなくてはいけません。

直接引用の例

 浜田・平尾・由井は、論文でよく使われる文の形について、「論文の文章は、手紙などと違って特定の人が読むことを前提としていないため、『です・ます』を使わずに書くのが普通である」とする(浜田・平尾・由井 1997, p2)。

間接引用

他者の文章を自分の言葉で「まとめる」こと

これは、知らなかった人も多いかもしれません。

たとえ文章を要約したとしても、それは「引用」なのです。他人の意見は、自分で言いかえても他人の意見なのですから。

ということで、他の人の文章を言いかえたとしても、誰がどこで言った意見なのか明記しなくてはなりません。

間接引用の例

新田は、論文を書くための練習として話を200字程度でまとめるのが有効だと主張している(新田 2019, p129-35)。

引用をするほどでもない文献はどうするべきか

ここまで真面目に読んでくれた人のレポートには、いつくかの引用がしっかりとされているはずです。

そうすると、こんな疑問がでてきます。

「参考にしたところはすべて本文中に引用できた。だけど、本文中に書くほどでもない文献はどうすればいいの?」

と。

この場合、「すこしでも影響を受けたのなら参考文献リストに書いておけばいい」というのが結論です。書いておいて、とくに損することは無いからです。

しかし、これを聞いて、

「あれれ?参考文献に書いたものはすべて引用しろって言ってたじゃん」

と思ったかもしれません。

が、それはあくまで引用をきちんとできていない人向けの話。しっかりと引用ができているのなら、どこまでを参考文献とするかは個人の判断で決めたらいいです。

要点

引用がしっかりできているのなら、参考文献をどこまで書くかは個人の判断でいい。

まとめ

大切なことなので、もういちど確認しておきます。

文献の内容についてレポートに書くとき、「参考文献リスト」を書くだけでは不十分です。

「引用」をしなくてはいけません。

引用をすることで、剽窃を避けるだけでなく、客観的なレポートを書くことができます。

結論

参考文献リストがあっても、どの部分を参考にしたか分からなかったら意味がない。「直接引用」と「間接引用」を使えるようになろう。